昆虫エクスプローラ
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from さいとうさん お久しぶりです。鹿児島のさいとうです。 虫も動くこの季節、私も野山に動き出しました。またよろしくお願いします。 これは椎茸のクヌギでよ~く見ると動いていた虫です。何の仲間かもわかりません。 園長:どうも、お久しぶりです。 うーーむ‥ 動いていましたか、これが‥。 なんだか、あんまり、昆虫の香りがしてこないのですけどねえ‥。 申しわけありませんが、私には、このものたちの正体がわかりません。 どなたか、お助けくださいませ。 (追記 2010.5.23) Dipterophilusさんから、「ヒモミノガの紐状のミノ」との情報いただきました。詳しくは、コメント欄をご覧ください。 なるほど、ミノムシの変型バージョンだったのですね。ヒモミノガ関係というのは、あまり研究が進んでいないようですね。 Dipterophilusさん、毎度ありがとうございます。
by aakawabe
| 2010-05-22 23:10
| その他&混合
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Comments(2)
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Dipterophilus
at 2010-05-23 00:24
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この奇妙なひも状の物体は、ミノムシを幼虫とする蛾の仲間のミノガ科の1種、ヒモミノガの紐状のミノです。ミノガの仲間はオオミノガやチャミノガのように高等植物を幼虫の餌にする種が目立ちますが、幼虫が地上や岩、朽木などにいて菌類、地衣類などを餌にしている原始的な種もかなりあります。オオミノガなどは雌が翅も脚も退化して蛆虫状になっていますが、原始的な種では雌が翅だけ退化しているものや、雄と同じようによく発達した翅を持つものもあります。このミノを作っているヒモミノガも雌雄共によく発達した翅を持っています。(続きは次)
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Dipterophilus
at 2010-05-23 00:24
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このような紐状のミノを作るミノガは大変例外的なものです。通常は紐の一端は材の中に1cmほど穿孔した穴に繋がっていて、幼虫は普段はこの穴の中に潜んでいて、餌を食べたり、糞をする時に紐の中を歩んで、自由になっている端から頭部や腹端をだします。幼虫は木や朽木の表面に生えている地衣類やキノコ類を食べますが、行動範囲はミノの長さを半径とする円内に限られています。その範囲の餌が欠乏すると、穿孔している部分からミノを切断して、これを引きずって新しい場所を求め、そこに定着します。蛹になるときは材から数mm残してミノを切断し、切断したミノの切断縁を直線状にあわせて簡単に閉じて、材に穿孔した穴の中で蛹になります。羽化する時はあわせた入り口を内側から押し開けて、蛹の前半身をだして脱皮します。
成虫は口がかなり退化していて、何も食べません。 そろそろ蛹化する時期ですので、折々観察されると蛹化ミノやそこから羽化した蛹の殻、運がよければ褐色で黄褐色の斑のある小さな成虫の蛾を見つけることができるかも知れません。
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