昆虫エクスプローラ
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from 園長 今夏に発行予定の『昆虫探検図鑑』。実は、当初計画の掲載種類数は1200ほどでした。 ところが、執筆を進めるうちに、どんどん載せたい種類が増えていき、最終的にとうとう1600種類を超えることとなりました。 種類が増えるのは喜ばしいのですが、そのままページ数を増やしてしまうと、本の価格がとても高くなってしまいます。そのため、当初予定していた解説部分やコラム的な情報を削らざるをえなくなってしまいました。計画していただけではなく、かなり執筆も進めていましたので、(自分で決めたこととはいえ)削ることになったのはとても悔しい! …ということで、この場を借りて、どんな情報を載せようとしていたのかをご披露し、ちょっとだけ気分を静めておきたいと思います。 まぼろしコンテンツ その1 「楽園の見つけ方」 昆虫探検するためのフィールドをどのように見つけるか、ということを解説したミニガイドです。フィールドの写真もたくさん載せて、心地よいページにしようと思っていたのになあ…。 まぼろしコンテンツ その2 「昆虫ホットスポットを探そう」 フィールドの中の、こういうああいう場所に、虫たちが溜まってますよ、ということを解説したミニガイドです。これは地味に役立つコーナーになるだろうと思っていたのになあ…。 まぼろしコンテンツ その3 「探検カレンダー」 四季折々に見られる注目昆虫たちを、妙な情感に包まれながら紹介するミニガイドです。このコーナーで、「次に見つけたい虫」をたくさん見つけてもらいたかったのになあ…。 まぼろしコンテンツ その4 「むし探検広場から」 このブログの記事の中から、いくつかを掲載して、虫探検の楽しさを伝えようと思っていました。ご投稿いただいたみなさんのうち何人かの方に華々しく登場いただくことになったのになあ…。 まぼろしコンテンツ その5 「安全に昆虫探検を楽しむために」 スズメバチ、マムシ、クマから、熱中症、さらには湿地への沈降まで、フィールドに潜むリスクと対処法を解説するミニガイドです。これはまあ、付け足しなので、そんなに未練はありません。 表題だけ並べておしまいというのも何なので、一部だけ載せてしまいましょう。 まぼろしコンテンツ その3 探検カレンダーの冒頭です。 ちょうどこれからの季節にぴったりの話題です。 ----------------------------------- 探検カレンダー モンシロチョウやハナアブのように、季節を問わず観察できる種類もいるが、たいていの昆虫たちは、一年の中で見られる季節が限られている。 桜が咲いたからあのチョウに会いに行こう、梅雨の晴れ間にはあのカミキリムシを見つけに行こう、というように、季節の移ろいを感じながら、時々の虫探検の計画を練るのは楽しいことだ。 ここでは、それぞれの季節ごとに、出会えたら嬉しい虫たちを紹介する。 (1)早春 長い冬を乗り切り、虫も草花も人々も、暖かい日差しに心はずませる日々。 野原や雑木林の主役は、成虫や蛹で越冬し、ようやく目覚めた昆虫たちだ。 虫の数はまだ少ないけれど、草や木が茂っていないので、観察がしやすいというメリットもある。 風のない穏やかな日は、野山に散策にでかけ、まためぐってきた美しい季節のプロローグを楽しもう。 ビロードツリアブ 春の野山でふつうに見られる種類だが、地味なので見過ごしがち。好天で暖かく風の弱い日に、低山地の林縁を歩けば、かなりの確率で見つけることができる。人の気配に敏感だが、根気よく追いかけていれば、やがて心を許し、その姿をじっくり観察させてくれる。見所は、全身をおおうふさふさの毛と、まっすぐに伸びた針金のような口吻。ホバリングしながら、この長い口吻を使って巧みに花の蜜を吸う。食後のくつろぎの時間には、口吻を前脚でクリーニングするお茶目な姿も見せてくれる。 スギタニルリシジミ 知る人ぞ知る、春限定の小蝶。姿は、普通に見られるルリシジミに瓜二つで、はっきり言ってどうということはない。幼虫がトチノキの葉を食べて育つので、自然豊かな渓流沿いでしか見られず、しかも、何をもったいぶるのか春先の限られた期間にしか姿を現さない。この適度な希少性と「私だけが知っている感」が人々を惹きつけてやまない。ルリシジミとは斑紋の僅かな差で見分けられるが、それよりも、延々と低空飛行を続けるという行動の特異性のほうが際立つ。 ひとまずは、伏せることになった、まぼろしコンテンツたち。 いつの日か、何らかの形で読んでいただけるようになればよいですねえ。
by aakawabe
| 2014-03-11 18:52
| お知らせ
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Comments(8)
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あ~る
at 2014-03-12 14:27
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うう。「楽園の見つけ方」見たかったです。ぼーっとしているからかなかなか見つけられないのです。しくしくしく。
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園長
at 2014-03-12 17:50
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メルマガ(←ずーーっと、発行をさぼってしまってますけど)に載せるとか、膨らませて新たな書籍化をたくらむとか、なんらか、読んでいただけるよう工夫したいと思います。
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チビコ
at 2014-03-13 08:50
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園長
at 2014-03-13 09:31
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チビコさん、ありがとうございます。図鑑のサブテキスト的な本が出せるといいですねえ。図鑑が順調に売れれば、出版社も乗ってくれるかも…ですね。
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panmatsuri at 2014-03-13 12:51
いつも楽しく拝見しております。
昆虫探検図鑑の発売を楽しみにしておりましたが そんな幻コンテンツが! その部分は電子書籍版で販売というのはいかがでしょうか。 ビロードツリアブかわいいですね。小学生の時に 初めて捕まえて狂喜乱舞したのを思い出しました。
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園長
at 2014-03-13 14:22
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なるほど!電子書籍という手もありますね。その線も研究してみたいと思います。panmatsuriさん、ありがとうございます。
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S.S
at 2014-03-13 22:08
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ご無沙汰しました。
電子書籍版、大賛成です!! この広場で小出しにしていただいても、存分に楽しめて役立つコンテンツですけどね! その5は、付けたしとおっしゃってますが、マダニの脅威も取りざたされれる昨今、かなりお役立ちコンテンツだと思いますので、なんとかぜひ、世に出て欲しいなぁ~。。。 ps 生駒に帰られたとのこと。生駒の昆虫シーンなど、ときどき拝見できればうれしいです。
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園長
at 2014-03-13 22:26
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S.Sさん、まぼろしたちがまぼろしでなくなるよう、何とか考えていきますね。しかし、探検図鑑の初校のその後がなかなか上がってこないので、間隙を縫って、Web版図鑑のリニューアルにも取り掛かってしまいました。先が長い作業ですがこちらも頑張ります。生駒の虫の話題はツイッターのほうで細々と囁きはじめていますのでぜひご覧ください。
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