昆虫エクスプローラ
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from ココデコリさん 初めまして。 ココデコリと申します。 昨年の11月中頃に保護したアゲハの幼虫が、2週間くらいでサナギになりました。 綺麗な黄緑色をしていたのですがお腹の辺りから少しずつ濃茶になり、今は角だけ緑、ほかは茶色になりました。 今日、腰のあたり?のまん中から、細い針?のようなものが出ていることに気がつきました。 触れてはいませんが、そんなに硬いものではなさそうです。 (写真がいまひとつ分かりにくくて、すみません) どうして良いか悩んで調べているうちに、園長先生のページを見つけました。 どうぞよろしくお願いいたします! 園長:ココデコリさん、はじめまして。 うーーん… これは、不思議なことになっていますね。 蛹の反り返り方などからすると、ふつうのアゲハ(ナミアゲハ)ではなく、おそらく、クロアゲハのようですが、こんな場所からこんなものが出ているケースは見たことがありません。 もともと緑色だったのが一部を除いてだんだんと濃茶色に変色したというのも不穏なので、かわいそうですが、この蛹は、寄生や病気が原因で、ダメになっている可能性が高いと思います。 細い針のようなものが何なのかはよくわかりませんが、なんとなくの予想としては、ヤドリバエの幼虫が蛹の中から出てくるような気がしないでもありません。 今後の展開には不安がいっぱいですが、真相解明のためにも、できることなら、どのような結末になるか見届けていただければと思います(…いえ、ご判断はお任せいたします)。 (追記 2017.1.20) ある専門家の方から、「ヤドリバエ類の蛆が蛹から外部に出るときに蛹内部にある粘液状の物体が蛆の体についた状態で一緒に脱出してきて、糸状ないし紐状に垂れ下がって固まることがしばしばある」と教えていただきました。 やはり、残念ながらこの蛹は寄生されていた可能性が高く、すでにヤドリバエの幼虫は脱出してどこかで蛹化したあとなので、このままもう何も起こらないことになります。 針状の物体の根元のところに、きっと、蛆が脱出した孔が開いているはずなので確かめてみてください。 (追記 2017.2.6) その後、ココデコリさんから下記のご連絡をいただきました。 ------------------------------ 園長先生の記述に心当たりがあり、先日実家に行ったときに、しっかり観察してきました。 針のような部分が波打ち、写真に撮ってよく分かりましたが、節が割れているようです。 前年、入院中の母の代わりにアゲハのサナギを持ち帰りましたが、ある日、半分以上の個体の下に、茶色のコロンとした、ゴキブリの卵に似たなにかが落ちていました。 その子たちから針のようなものは出ていませんでしたが、同じように節の間が不自然に空いていて、チョウチョになることはありませんでした。 ------------------------------ とのことで、やはり、針のようなものは寄生バエが脱出したときに出来たようですね。 ゴキブリの卵に似た物体は、寄生バエの囲蛹(←幼虫の殻が残ったまま、その中で蛹になるのでこう呼ばれます)ですが、土に潜らないで蛹化した場合はうまく羽化できないことも多く、これはこれでけっこう繊細なもののようです。 今現在はとても寄生率が高いようですが、寄生する側とされる側の数の関係は、年によって変化していきますので、そのうち、たくさんのアゲハが無事に羽化する年も巡ってくるのではないかと思います。
by aakawabe
| 2017-01-17 19:09
| チョウ・ガ
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Comments(3)
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ココデコリ
at 2017-01-18 11:26
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園長先生。お返事をありがとうございます。ココデコリです。
クロアゲハや寄生バチ、寄生バエの多い土地なので、園長先生のお言葉に重みを感じます。この子は幼虫の時の行動も、ちょっとヘンでした。 ひとり暮らしの母がサナギを見守っていますが、昨年度はほとんどが寄生により命を落としてしまいました。 出てくるものが何であっても、最後まで見届けます。願わくば、チョウチョが出てきてくれますように。 またご報告いたします。これからも、よろしくお願いいたします! (園長先生の『昆虫探検図鑑1600』、注文しました。到着がとても楽しみです!)
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園長
at 2017-01-19 09:38
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私もイモムシ毛虫をたくさん飼っていますが、寄生はつきものですね。寄生蜂や寄生蠅は憎らしいと思う反面、彼らも一生懸命生きているので、愛おしさやアッパレという気持ちが湧き起こってしまうこともあります。このサナギがどうなるかわかりませんが、もし何か変化があったら教えてください。図鑑のご購入ありがとうございます!少しでもお役に立ったら幸いです。お母さまにもよろしく。
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園長
at 2017-01-20 09:21
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ある専門家の方から、この針状の物体は、ヤドリバエの幼虫が脱出した際にできたものだろうとのご教示をいただきました。記事本文に追記していますのでご覧ください。
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