昆虫エクスプローラ
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from いちばんさん 御無沙汰しています。如何おすごしでしょうか。いちばんです。 久し振りにお尋ねします。 最近、十数年前からの過去の写真を見直していて、名前が分からないカメムシがいました。 添付写真のように赤い全身に黒い大きな斑紋があります。 赤に黒の斑紋のあるカメムシは細長くスリムな体つきの者が多いのですが、これはずんぐりしています。 探検図鑑1600にも掲載されていないし、ネットで検索しても分かりませんでした。 宜しくお願いします。 園長:いちばんさん、お久しぶりです。 まだまだフィールドに虫の少ないこの季節は、過去の写真を振り返るのにもってこいですね。 この、インパクトたっぷりのカメムシは、ツチカメムシ科のベニツチカメムシといいます。地味な種類が多いツチカメムシの仲間としては、文字どおり異色の存在ですね。 ベニツチカメムシは、照葉樹林に生息する南方系の種類で、「育児する虫」として知られていて、メスは、産んだ卵を守るだけでなく、ボロボロノキという樹木の実を運んできて幼虫に与えるという驚くべき習性をもっているらしいです。 基本的には九州以南に分布しますが、四国や本州の温暖地でも観察例があるようです。現在の分布状況がどのようになっているか詳しくは知らないのですが、もしも、いちばんさんが撮影されたのが本州でしたら、貴重な記録のひとつといえるかもしれませんね。
by aakawabe
| 2017-03-10 09:53
| カメムシ・セミ
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