昆虫エクスプローラ
このブログの親サイト むし探検広場TOP ◆◆ 投稿受付 ◆◆ ご投稿はこちらから ご質問などもこちら経由でお願いします(コメント欄でご質問いただいてもお返事できませんのでご了承ください) 2004年11月17日 以前の記事 ブログになる前の記事 管理者のプロフィール カテゴリ
甲虫 チョウ・ガ ハチ・アリ ハエ・アブ カメムシ・セミ バッタ・カマキリ トンボ クモ・ダニ その他&混合 ハチ・ハエ(旧区分) ラオスから fromひで吉さん Flashback 2006 Flashback 2005 ブックレビュー お知らせ PR 最新のコメント
記事ランキング
最新の記事
以前の記事
2024年 03月 2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 more... フォロー中のブログ
ブログジャンル
画像一覧
|
from 昆虫初心者ともちゃんさん いつもお世話になっております。寒い時期は昆虫もいないのか投稿が少なくなりますね。もうすぐ春となりますのでこれから園長先生も忙しくなるのではないでしょうか。忙しくなる前にひとつ質問をさせていただきます。 園長が撮られた素晴らしい写真が掲載されていますがどの様な機材で、どのようにして撮影されたのか裏話をお聞かせ願えたらありがたいです。 園長:ともちゃんさん、こんにちは。 私は、プロの写真家やハイアマチュアの方々とは違って、あまり高価な機材や専門的な道具は使っていません。でも、その分、かえって多くの皆さまの参考になることもあるかと思いますので、この機会に、どのような機材でどのように昆虫を撮影しているかをご紹介しておきます。 まず、機材ですが、フィールドでは、デジタル一眼レフとコンパクトデジカメを使用しています。 デジタル一眼レフのボディは、キャノンのEOS8000Dという小型軽量の機種です。左手で昆虫のとまっている植物を保持し、右手だけでカメラを持って撮影することがとても多いので、できるだけ小さなボディを選んでいます。私はどちらかというと指が長いほうなのですが、それでも、これぐらいのボディが限界です。 レンズは、60mmのマクロレンズ(EF-S60mm)をつけていて、レンズ交換はほぼ行いません。 外付けストロボは、最大ガイドナンバー43の430EX III-RTという機種を2台常備しています。内臓ストロボは、ハイスピードシンクロに対応しないなど機能不足があるし、外付けも連続使用しているとすぐに熱を持ってしまうので、ストロボ関係は比較的しっかり備えています。ボディに装着するとけっこう重くなりますが、ボディが小型でさえあれば、ある程度全体重量があったほうがかえって手持ち時の安定性が増すようにも思います。 ストロボ光を拡散し和らげるために、ケンコーの「影とり」というディフューザーを使っています。 とにかく動き回りながら撮りたいので三脚は持たず、かわりに一脚を持っていますが、これは、カメラをとりつけるよりも、ストロボをつけて遠くから光らせることに使う方が多いです。ビーティング時の叩き棒としても使います(^^;)。 コンパクトデジカメは、キャノンのPowerShot SX700 HSという機種です。昆虫の生息環境を記録したり、近づけない被写体を撮る時に使うので、高倍率ズーム(30倍)を備えているものを選んでいます。1cmまで近づけるので、環境を写しこんで昆虫を撮る時にも使えます。 次に、どのように撮っているかですが、去年に採集して飼育し、羽化させたヤママユを例に説明します。 まずこちらは、フィールドで見つけたときに撮影したものです。 脱皮準備中の個体だったのでおとなしく、じっくり撮れました。相手がどんな状況にあるのかを読み取ると、チャンスにつながることが多々あります。 ISO感度は400。絞り(F9)優先で、シャッタースピードは1/125秒と記録されています。-0.7ステップの露出補正をかけて外付けストロボを弱めに発光させています。このように、自然光が十分に得られるときは、マイナス側に露出補正をかけてシャッタースピードを確保しつつ、太陽メイン+ストロボサブの2灯?体制で撮影することがほとんどです。 感度はISO800や1600を使うこともけっこうありますが、画質を考慮し、なるべく400以下で撮るようにしています。絞りは、F8かF9、小さな被写体の場合は被写界深度を稼ぐためもう少し絞り込みますが、小絞りボケを防ぐためあまり極端に絞り込まないようにしています。シャッタースピードは、とくに躍動感などを表現したい場合を除き、手持ちではなるべく1/125より速くなるようにしています。 次に、羽化した成虫を室内で撮影したものです。 室内で、昆虫を「自然っぽく」撮る時には、直径20cm足らずの土を入れた園芸用プランターを使い、そこに枯葉などをあしらって撮影しています。ヤママユぐらい大きな相手の場合は、プランターの外側が写ってしまったりしてむずかしいのですが、この写真の場合は、樹皮の切れ端をプランターの背にたてかけて背景がわりにしています。 ISO感度は100。絞りF9、シャッタースピード1/200秒のマニュアル露出モードで、内臓ストロボと外部ストロボを光らせています。このように、室内やフィールドの暗い場所など自然光が十分に得られない時は、内臓ストロボ+外部ストロボの2灯体制で撮影しています。 こちらは、羽化した成虫を白バックで撮影したものです。 白バック撮影は、たいていはコピー用紙のうえに撮影用フィルム(サンテックのクリスタルD)を重ねて捕りますが、この時はヤママユが大き過ぎて、ふつうの画用紙のうえにとまらせました。2枚目と同様、ISO100で、絞りF9、シャッタースピード1/200秒のマニュアル露出で、内臓ストロボと外部ストロボを光らせています。 撮影した画像を、Webで公開するときには、基本、画像加工ソフトで、トリミングや明るさ・コントラスト補正をおこないます。白バック画像など、ほんとうはもっとキッチリ仕上げてから公開するべきなのですが、とりあえずは簡便最低限の処理で済ませているのが実情です。 それでも、カメラやレンズのおかげで、何となく見れる画像になるのは有難いことです。 あと、昔のフィルムカメラの時代とくらべたら、デジタルの場合は、やはり「いくらたくさん撮ってもランニングコストがしれている」というのが最大のメリットなので、容量の大きなメディアを装着し、虫を見つけたらとにかくたくさんシャッターを押し、無数に撮影した中からよりベターな画像をピックアップする、という戦術で臨んでいます。
by aakawabe
| 2017-03-12 15:21
| その他&混合
|
Comments(0)
ツイッターもやってます フォローはお気軽にどうぞ! @torukawabe 昆虫エクスプローラ 昆虫図鑑 分類からさがす 名前からさがす 見た目からさがす 新着情報 幼虫図鑑 害虫の図鑑 害虫エクスプローラ 当ブログの内容(テキスト、写真、イラスト等)について、著作権法上認められた場合を除き、無断で複製・転用することを禁じます。 |
ファン申請 |
||