昆虫エクスプローラ
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from フミゴリさん フミゴリです。6月25日に焼津で見つけました。 先日投稿したばかりでまた次の質問。というわがままをお許しください。何度見比べてみてもわからなくて参っています。 「アオクサカメムシ」なのか「ミナミアオカメムシ」なのかと。 違いはどこにあるのかと、ドライアイになりそうなほど、あっちの画像を見、こっちの画像を見て過ごしています。 けれども両者の写真を何度見返してもわからなくて途方に暮れています。 どちらのカメムシだったとしても、成虫になるとなぜあんな鮮やかな白や赤い色を失ってしまうんでしょうねぇ。もったいないですねぇ。あのままの配色で成虫になったならば、臭さを我慢しても人気を獲得しそうだと思いますけど。 どうぞよろしくお願いいたします。 園長:フミゴリさん、こんにちは。 アオクサカメムシとミナミアオカメムシは、幼虫も成虫も見分けるのが難しいですね。成虫では、前胸の側角の突出の度合いがポイントのひとつになりますが(アオクサカメムシのほうが突出が強い)、幼虫の場合も同じ場所に注目するといいようです。 『図説 カメムシの卵と幼虫』によると「(アオクサカメムシの)第5齢では前胸背板の後角部が中胸背板の前角部より若干側方へ突出する」「(ミナミアオカメムシの)第5齢では前胸背板の後角部が中胸背板の前角部より側方へ突出しない」と解説されていて、これは、フミゴリさんの画像でいうと赤い矢印で示した部分になります。 突出するしないといってもほんのわずかな差異なので写真での判別はむずかしいのですが、私の意見としては、左右ともに少しだけ突出しているように見えるので、アオクサカメムシのほうではないかと思います。 成虫になると姿に特徴がなくなってもったいないというのは確かにそのとおりですね。成虫は翅が発達するので、幼虫の時に美しかった腹部が見えなくなっていますが、そういえば翅をめくって確かめてみたことがないので、下にどんな模様が隠れているのかちょっと気になります。 (追記 2017.7.30) その後、自分でもアオクサカメムシ終令と思われる幼虫(下の写真)に出会う機会があり、改めて『図説 カメムシの卵と幼虫』を読み返したところ、「(アオクサカメムシの)第5齢における前胸背板の前側縁線の湾曲度は比較的弱く、…」「(ミナミアオカメムシの)における前胸背板の前側縁線の湾曲度は比較的強く、…」という解説があり、その点からすると、フミゴリさんの撮影された幼虫は、むしろミナミアオカメムシに近いのではないかと思えてきました。だんだんわからなくなってきましたが、今現在では、ミナミアオに一票入れたい心境です(あやふやなことでスミマセン)。 style="display:block" data-ad-client="ca-pub-4289729050132471" data-ad-slot="2241342854" data-ad-format="auto">
by aakawabe
| 2017-07-03 11:00
| カメムシ・セミ
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