昆虫エクスプローラ
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from S.S.さん ヘルプミーです園長さん! いきなりすみません。 実は今朝出勤時にマンション敷地内で、ふと眼の端にイキモノの気配を感じ立ち止まりました。 居たんです、そこに。この、ツノあり、飾りありの青虫がっ! 初めて見るその姿にくぎ付けになり、まず撮影。そして堪らず枝を折って自宅へ引き返し飼育器に入れてしまいました。。。 何者かもわからず、食草も確認しないまま、無謀な事をしでかしてしまいました。。反省です。。。(_ _);; 帰宅してすぐ調べにかかったのですが、ゴマダラチョウの幼虫がいちばん近いように思えます。ならば食草(樹)はエノキらしいと。。 付いていた葉っぱはエノキに似ているとは思いますが、これがエノキだという確信が持てません。 (なんせマンションのパブリックな庭部分なので、名札も付いておりませんし。。) そしてゴマダラチョウなら、この時期だと、越冬幼虫になってしまう??? この子の正体、ゴマダラチョウでいいんでしょうか? 今は飼育器の中で、手折った枝葉の上を移動しながら、その葉を食べてくれてはいるようですが、果たしてこれでいいんでしょうか?? お教えいただきたく、どうかよろしくお願いいたしますです。 園長:なかなか個性的なイモムシですね。 これは、ゴマダラチョウの親戚筋、アカボシゴマダラの幼虫です。かなり育っているようなので、今年のうちに成虫になりそうですね。 食樹は、ゴマダラチョウと同じくエノキです。 アカボシゴマダラは、もともと国内では奄美大島だけに生息していた種類なのですが、近年になって、中国大陸出身と思われる個体群が東京周辺で勢力を広げています。たぶん人為的に持ち込まれたもののようで、在来のゴマダラチョウが減少するなど生態系への影響もあってあまり好ましくないことではあるのですが、とても美しいチョウなので、正直「君なら許す」という気持ちになってしまわないでもありません。 アカボシたちが増えている背景としては、在来のゴマダラチョウの幼虫はエノキの下に落ちた葉っぱの裏にひそんで冬を越しますが、アカボシの幼虫は枝にとまったまま越冬するので、落ち葉が掃除されてしまう公園などではアカボシ軍団が圧倒的に有利、というような事情もあるようです。
by aakawabe
| 2013-08-29 20:52
| チョウ・ガ
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Comments(3)
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S.S
at 2013-08-30 00:53
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アカボシでしたか! ありがとうございます。
確かに、近年は普通のゴマダラより、アカボシのほうが幅を利かせていますよね! 今年はアカボシがマンション庭にヒラヒラ舞う姿をよく見かけておりました。そのうちの誰かが生んだ子なんでしょうね! 越冬幼虫になるかもとの懸念についてですが、先ほど、無事蛹になっているのを確認しました。近々羽化が見られるかもです!! それにしても、マンションの植え込みにエノキが育っていることが、びっくりです。1mほどの高さで、自生する桑やらと競い合ってている感じで、わざわざ植えたわけではなさそう。野鳥が運んだのかなぁ、、と思います。 アカボシゴマダラを初めて認識したのは、3年ほど前でした。 なんと美しいのかしらんと感激し、見かけると写真を撮っています。 その幼虫に会えたのは、とてもうれしいです! 無事羽化してくれたら、いいなぁ~。 ちなみに食樹ですが、ムクエノキとか、その他のニレ科ではだめなのでしょうか?
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園長
at 2013-08-31 20:20
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ムクエノキというのは、ムクノキのことですね。蝶の専門図鑑で調べてみても、エノキ以外には載っていませんので、他の木でうまく育てるのは難しそうですね。
Commented
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S.S
at 2013-08-31 22:13
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園長さん、コメントありがとうございます。
やはりですよね! 何を調べても(というかゴマダラチョウで調べたんですが)エノキかエゾエノキしか出てませんでした。 雑木が豊富な公園を樹木名を見ながら歩いていて、ムクノキ(ムクエノキ、ニレ科)となっているのを見て、これでは駄目なのかしらん???と思っていたのですが、やはり駄目ですかぁ。。 無事蛹になってくれたので食樹採集の心配がなくなりましたので今回はひとまずOKとして、今後は反省をいかし、食草不明の子をむやみに連れ帰らないようにしたいと思います! (。。なんて言いつつ、魅惑的な芋虫に出会ったら、我慢できなくなっちゃったり、、、するかもですが。。いや、ガマンガマン!を心がけます!) アカボシさんのその後は、無事羽化した暁に、また報告させていただきますです。
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