昆虫エクスプローラ
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from ともちゃんさん 昆虫初心者ともちゃんです。いつもお世話になります。 19日に撮影したものですがツルンとした黒い体に白いクッキリとしたラインを施したハチに遭遇いたしました。 上から撮った後に横から撮ろうとしたときには逃げられてしまいました。 調べたところクロスズメバチに辿り着いたのですが如何なものでしょうか? スズメバチと聞いて恐れをなしてしまいましたが何せ初心者、遭遇する昆虫は初めて見るものばかりです。 昆虫は小さいので撮影時は近くまで寄って撮らなければなりません。 小さいからといっても危険な昆虫もいるのではないかと思われますがその辺が全く判りません。 写真を撮ることを止めたくはありませんのでこれからも撮り続けると思います。 園長さんにお伺いいたします。 今後どのようなことに注意して写真を撮ればよいかお教えいただきたいのです。 宜しくお願いいたします。 園長:ともちゃんさん、こんにちは。 こんな季節なのに、素晴らしく美しいハチに出会えてよかったですね。 種類は、クロスズメバチで合っていると思います。シダクロスズメバチという似た種類がいますが、頭部両側の上部に見えている白帯が太いので、クロスズメバチのほうだと思います。 越冬中の新女王(来年に巣を作る予定の女王蜂候補)かと思いましたが、触角が長く、腹部の白帯が6本(女王や働き蜂の場合は5本)なので、オスのようですね。越冬できるのは新女王だけなので、間もなく死んでしまう運命にあるはずですが、美しい姿のままでとても長生きしている個体ですね。 どんなことに注意したら安全に昆虫の写真が撮れるか、というのはなかなか難しい問題ですね。 私の場合、さすがにスズメバチやアシナガバチの巣に近づき過ぎない、ということには細心の注意を払っていますが、毒毛虫などにやられる可能性まで心配していると、かえって何もできなくなってしまうので、危険な昆虫についての知識を蓄えることに努力しつつも、それでも思わぬ被害を受けてしまった場合には、「いい経験をした」ぐらいに考えるようにしています。 このあたり、どれぐらいの危険までを許容するか、という個人の考え方によって、対応は大きく違ってくると思います。 私の意見としては、フィールドで出会う危険な生き物についての本がいろいろ出ていますので、毒のあるもの、刺したり咬んだりするものなど、どんなリスクがあるかをざっくり頭に入れておくとともに、その中で、とくに命にかかわる可能性があるものを重点的にマークする、ということでいいのではないかと思います。 また、昆虫の観察を続けているうちにだんだんと知識が増え、それに連れて危険も少なくなっていきます。たとえば、今回の個体がオスであることを遭遇時点で見分けられれば、オスは毒針をもちませんので、どんなに近づいても、たとえ手乗りにしても大丈夫、ということになります。
by aakawabe
| 2016-12-23 09:55
| ハチ・アリ
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