昆虫エクスプローラ
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from ともちゃんさん いつもお世話になっております初心者ともちゃんです。 先日、田んぼの脇を歩いていると緑色の草の上に赤い色があるのが目に入りました。 目を凝らしてよおーく見ると小さな小さな初めて見る昆虫でした。 体長3ミリくらいで透き通った翅が体長の倍以上もあり、ユーモラスな顔立ちが気に入ってしまいました。 ただ気になったことが、目が片方しかないようです。 黒い瞳を色々な角度で探したのですがありませんでした。 両方に黒い瞳があれば顔立ちがもっと変わって見えてくると思います。ちょっと悲しい気分にさせられました。 お忙しいところ申し訳ありませんが園長先生この昆虫の名前を教えてください。 園長:ともちゃんさん、こんにちは。 この、小さな象の妖怪のような奇妙な虫は、ヨコバイやセミと同じカメムシ目頸吻亜目に属するハネナガウンカ科の一種で、アカハネナガウンカ(昆虫探検図鑑1244)といいます。 人間でいうと白目にあたる部分の全体が複眼なので、この個体の目は左右とも正常です。 瞳のように見える黒い点は、実際に何かが存在しているわけではなく、わたしたちがこの虫を見る角度によって、光の関係で複眼の一部分だけが暗く見えるために起こる現象で、「偽瞳孔」と呼ばれるものです(偽瞳孔は、カマキリなどでもよく見られます)。おそらく、もっと真正面からこの虫を観察すると、ヨリ目しているかのように左右両方の偽瞳孔が現われたはずです。 もしまたこの虫に出会われることがありましたら、観察するアングルをいろいろ変えて、偽瞳孔の動きを確かめてみてください。 style="display:block" data-ad-client="ca-pub-4289729050132471" data-ad-slot="2241342854" data-ad-format="auto">
by aakawabe
| 2017-08-29 11:05
| カメムシ・セミ
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