私は何に刺されたのか…

from ボニーさん

こんにちは。お世話になります。

子供の頃の話なので写真がなく申し訳ありません。

育ちは千葉県。小学5年生の時に、教室に体長1cm程度の青緑の金属色をしたハエのようなハチのようなものが入ってきて、友達がそれを手で払いのけたところその虫が私の胸元に弾き飛ばされ、あろうことかその虫は私の胸元を2-3カ所刺して（あるいは噛んで？）飛び去りました。患部は腫れることなく赤いアザのようになり、消えるまでに何ヶ月もかかりました。

大人になってからそれを思い出し、図鑑を見てみたところ、セイボウの一種である可能性が高いと感じたのですが、調べてみるとセイボウは噛んだり刺したりしないとのこと。強いて言えばイラガセイボウにイラガの毛が付着していた場合は皮膚炎を起こす可能性が稀にあると書かれていました。

-体長1cm程度

-青緑金属色

-図鑑で見る限りミドリセイボウに酷似

-胸元に留まった時点でチクッ！数センチ移動した先でチクッ！さらに移動してチクッ！という痛みが走ったので、体感では故意に攻撃してきたものだと感じている

これしか情報がないのですが、私は何に刺されたのかわかりますか？

園長：ボニーさん、こんにちは。

かなりハッキリと虫の姿を憶えておられるので、セイボウの仲間の可能性が高そうですね。

他に、金属光沢があって刺す種としては、アナバチ科のヤマトルリジガバチが思いつきますが、2cm近くあるし、スマートだし、青緑でなくて瑠璃色に輝きますので、きっと違うでしょうね。

セイボウ科セイボウ亜科について、『日本産有剣蜂類図鑑』では、「刺針は著しく退化しており、基本的に機能しない」と解説されているのですが、ポニーさんの記憶によると、明らかに刺してますよね…。

もしかしたら、毒はないにしても、ミドリセイボウなどは腹部の先に鋭い歯状突起をもっていますので、これで敵を攻撃して身を守ることがあるのかもしれないと思いました。もしそうなら、物理的に相手に痛みを与えるだけでなく、毒針をもつハチの威を借りるベイツ型擬態の効果もあるのかも。

真相はわかりませんが、犯人はやはりセイボウの仲間で、（毒はないけど）鋭いトゲで皮膚を刺して傷あとを残したのでは、というのが、私の勝手な推測です。