昆虫ブログ むし探検広場

イチモンジセセリはきれいな個体が多いのに…

from robinさん

robinです。

いつもありがとうございます。

イチモンジセセリやチャバネセセリが飛び交う季節になりました。

ずっと以前から疑問に思っていたのですが、西の方からやってくる両者のうち、イチモンジセセリはきれいな（傷んでいない）個体が多いのに、チャバネセセリは、傷んでいるものが多く、かなりボロの個体もあります。

この違いは何なのでしょうか？

もしかして、翅の強さが違うのかと思って、触ってみましたが、触った感じは同じでした。

ご教示ください。

園長：robinさん、こんにちは。

言われてみれば、たしかに、そんな傾向があるような気がしますね…。

翅の強さにはきっと大差ないでしょうね。

秋になって生息域を北へ東へと広げるチョウたちは、同じ個体が長い距離を移動する場合もありますが、世代交代を経る場合もあります。

私の勝手な推測なのですが、もしかしたら、進出時期や化性などの関係で、イチモンジセセリには、羽化してさほど経っていない若い個体が多く、チャバネセセリには、羽化してから日数の立ったベテランさんが多い、ということかもしれませんね。

雑草(タビラコ系)を抜くと現れた毛虫

from yoshiさん

滋賀県のyoshiと申します。

先日庭の雑草(タビラコ系)を抜くと、現れた毛虫についてです。

黒い毛の真ん中に白い線がありました。

とても早く動く幼虫でした。

スジモンヒトリを思い浮かべたのですが、色は茶色ではないし…とよくわからない次第です。

正体が分からず、困っております。

よろしくお願いいたします。
園長：yoshiさん、こんにちは。

このケムシは、スジモンヒトリと同じくヒトリガ科のキハラゴマダラヒトリかアカハラゴマダラヒトリのどちらかだと思います。

私の意見としては、キハラゴマダラヒトリ（Spilosoma lubricipedum）の可能性が高いように思います。

見慣れない芋虫に出会いました

from Samovarさん

初めまして、Samovarと申します。

近所の公園で、昆虫、野鳥など小さな生きものを観察している者です。

一昨日ですが、見慣れない芋虫に出会いました。

大きさは2.5cmから3cm程度ぐらいでした。

毛は長めですが、密ではありません。

背中の模様に特徴がありそうですが、ネットの画像検索では合致するものが見つかりません。

おそらく蛾の仲間と思われますが、名前を教えていただければありがたいです。

よろしくお願い致します。
園長：Samovarさん、はじめまして。

とてもユニークなデザインのイモムシですね。

私は今まで見たことがなく、手元のイモムシ図鑑を片っぱしから調べてみてもわからなかったので、迷宮入りか…　とあきらめかけたのですが…　最後に調べた韓国のイモムシ図鑑に載っていました。おそらく、ヤガ科ケンモンヤガ亜科のシロフクロケンモンの幼虫（Narcotica niveosparsa）と思われます。

同図鑑の写真を見ると、本来の色彩は緑色系のようですが、いただいた写真の個体は、蛹になる時期が近づいて老熟したために赤っぽくなっていたのだと思います。

日本では幼虫の食べる植物は明らかになっていないのですが、韓国の図鑑ではイヌシデと解説されていました。

口吻を伸ばし蜜を吸っていました

from 宇治のヒカルゲンジさん

ノダケの花序に乗って、口吻を伸ばし蜜を吸っていました。

ゾウムシの仲間かと思って昆虫エクスプローラー　で探しましたが該当しそうなのはありませんでした。

長さ2～3mmぐらいで、しばらく写真を撮らせてくれましたがその内飛んで行ってしまいました。

ハチやアブが集まっている中でちょっと 目立ちましたので是非種類をお教えくだ さい。
園長：宇治のヒカルゲンジさん、こんにちは。

これは、ゾウムシではなくてカメムシの仲間ですね。カスミカメムシ科のメンガタカスミカメに似ていますが、同種の体長は7-8mmなので、大きさが一致しません。

かといって、ほかに候補が思いつかないのですが、「長さ2～3mm」というのは、確かにそうでしたでしょうか？

転がって動けなくなっていた虫を保護しました

from よしむらさん

はじめまして、和歌山県北部在住のよしむらと申します。

3週間ほど前に、マンションの廊下で転がって動けなくなっていた虫を保護しました。

酷暑の中、飛べなくなっていたためお水を与えて住む環境も整えるため、15年以上ぶりに虫かごや昆虫ゼリーを買いました。

その後自分で調べてみた限り、ハナムグリの一種であろうという所まではわかりましたが、詳しい種類が分からないため、この後どのようにお世話をすればいいのかがあまり分かりません。

体長2.5〜3cm程度

昼行性

深い緑の体色(角度により茶色？のようにも見える)

今のところは直射日光を避けた窓辺に虫かごを置いており、朝目が覚めると元気よく動き回ってゼリーをもぐもぐ食べております。

捕獲当初は素手で触れることも出来なかったのですが、だんだん愛着が湧いてきて可愛く思えてきました。

もし長生きする種の子であった場合は、できる限りお世話をしてあげたいなと思っているため、種類を教えて頂けますと幸いです。
園長：よしむらさん、はじめまして。

この虫は、おっしゃるとおり、コガネムシ科ハナムグリ亜科の仲間の、シロテンハナムグリ（Protaetia orientalis）だと思います。

与えたエサをおいしそうに食べてくれると嬉しくなりますよね。

シロテンハナムグリは、幼虫で越冬するケースが多いのですが、成虫でも越冬することがあります。まだしばらくは活動時期が続くと思いますが、秋の後半になって気温が下がってくると、少しずつ動きが鈍くなってきます。

かなり前の記事ですが、越冬のさせ方についてのご質問にお答えしたことがありますのでご参考に。　→　シロテンハナムグリの越冬のさせ方は？